香川県善通寺市にある四国霊場第74番札所、甲山寺境内が国の史跡「讃岐遍路道」に追加指定される見通しとなりました。

弘法大師・空海ゆかりの、甲山寺です。善通寺から約1キロ北にあります。平安後期までに創建され、近世には第74番札所として栄えた往時の姿をよくとどめており、讃岐における遍路札所の実態を考える上で重要と評価されました。

境内に残る最も古い建築、江戸中期の本堂は本尊の薬師如来坐像などが安置されています。また江戸後期の大師堂、山門、鐘楼などが残っています。

史跡「讃岐遍路道」には曼荼羅寺道、善通寺境内、根来寺道などが指定されていますが、新たに甲山寺境内を追加するよう国の文化審議会が文部科学大臣に答申しました。