誰もが犯罪被害者となりえる社会 20年以上経ても“願う”「会いたい、元気な裕介を返して・・・」

小学生の頃の裕介さん

「物にも人にもすべてに恵まれるように、豊かに暮らせるように」そんな思いで名づけられた裕介さん。小学校の授業では「将来、大工さんになってお父さん、お母さんに家を建てる」と話していたといいます。生きていたら、30歳。

 湯浅さんは、『講演すると、事件の朝に引きずり戻された気がする』といい、講演中、時に涙し、言葉を詰まらせながら必死で思いを伝えているように見えました。それでも講演するのは、亡くなった裕介さんのためにも犯罪を起こさないような社会を作っていく必要がある、という強い思いからでした。

(湯浅さん)「この事件が起こるまで私たち家族は犯罪被害に全く無縁でした、つゆほども自分の身に起こるなんて思ったことがありませんでした。社会に生きる誰もが犯罪被害者となりえる社会です。もし不幸にして皆様の周りに犯罪被害者がでるようなことがあれば、傍にそっと寄り添って、末永く心の支えとなっていただければありがたいと思います」

記者からの質問に、そう話し続けた湯浅さん。

それでもやっぱり・・・湯浅さんが今、一番願うのは。

(湯浅さん)「裕介に会いたい、元気な裕介を返して欲しい・・・」

事件から23年が経とうとしていますが、今もこの願いは変わりません。