身体や精神の障がいなどがあり日常生活を営むことが困難な人たちが入所する『救護施設』。生活サポートを受けながら共同生活や自立を目指す施設で「最後のセーフティーネット」とも呼ばれています。現在、救護施設が設置されていない政令市は全国で京都市を含む3市だけで、京都市は新設に向けて計画を進めています。一方で地元住民らは、「必要な施設」であると理解を示しつつも憤りの声をあげています。

「調べていくうちに不安が」京都市での『救護施設の建設計画』に住民困惑

 京都市伏見区は、京都市中心部や大阪へ通勤する人たちのベッドタウンとなっていて、子育て世代も多く暮らすエリアです。
 しかし今、住民たちが困惑する計画が持ち上がっているといいます。

 (Aさん)
 「こちらが今回、京都市が選定した救護施設の建設予定地になります」

 この地域に暮らすAさん。今年5月、娘が通うこども園の園長から、この場所に『救護施設』という耳慣れない建物ができると聞かされたといいます。

 (Aさん)
 「救護施設と聞いてイメージはいいものかなと正直思ったんですけれども、調べていくうちにちょっといろんな不安とかが湧いてきたという感じですね」