この流星群を発生させる「ダスト」をまき散らしている彗星の正体は、1997年のあの彗星?

(米田さん)
「この流星群を発生させるダストを撒き散らしている彗星の正体ははっきりしていませんが、1997年に壮大な姿を見せた、ヘールボップ彗星がその候補の一つになっています」

米田さんが1997年に撮影したその彗星が【画像③】です。

【画像③】ヘールボップ彗星(1997年)

(米田さん)
「この写真を撮ったころは、13歳でした。当時いた中学校(奈良市内)の屋上に望遠鏡(口径20cm)を運び、彗星のコマ(核)の拡大した写真を撮りました。当時はフィルムでの撮影です」

「彗星の尾を含んだ全体の写真を撮る方が美しいのですが、市街地では望みが薄かったので、明るい部分(コマからダストが放出されている様子)を拡大して撮影したような記憶があります」

このヘールボップ彗星を、1997年にRSKが取材していました。当時の原稿です。

『彗星は「ほうき星」の名の通り長い尾を持つのが特徴です。この尾ができる過程が岡山県鴨方町竹林寺山にある国立天文台でヘールボップ彗星の観測によって世界でも初めて明らかにされました。』

1997年のニュース映像から

『この観測を行ったのは埼玉県の高校教諭、鈴木文二さんら7人のチームです。鈴木さんらは竹林寺山にある国立天文台の91センチ反射望遠鏡にウープスと呼ばれる偏光撮影装置をとりつけ、彗星の頭の部分を撮影しました』