星空のどの辺りを見ていたらよい?

(米田さん)
「『しぶんぎ座』は、『りゅう座』のあたりに放射点があります。このあたりは明るい星々が少なく、わかりづらいかもしれませんが、放射点から四方八方に流星が出現するということであり、星座・星々を把握する必要はありません。北斗七星あたりをぼんやり眺めるくらいのつもりで十分です」

【画像②】1月4日午前3時の岡山での北東方向の夜空(Stellariumで作成)

(米田さん)
「今年は月が夜空になく、条件が良いのですが、この流星群は、あたりはずれがあり、2025年の活動がどうなるかは、予測が難しい所です」

「ちなみに、『しぶんぎ座』という星座は現在は使われていませんが、流星群の名前として、残っている名称です」

「『しぶんぎ座』の正式名称は壁面四分儀座(壁面四分儀:天体の位置計測の器具)ですが、この星座は現在は使われていません。国際天文学連合が、正式な星座として、この星座を認定しなかったためです。しかし、流星群の名前として現在もしぶんぎ座は定着しています」