楽しみは現地の人との交流
途中撤退も含め、これまで8000メートル峰に30回登ってきた渡邊さん。
最大の楽しみは「シェルパ」と呼ばれる現地の案内人たちとの交流だと話します。

登山家 渡邊直子さん
「キッチンでご飯食べたりとか、くだらない話をしたりとか。現地の人たちと一緒に過ごすことで自分が癒やされて、素直な自分になれてリセットして。本当に生活の一部でなくてはならないものになっています」
14座を制覇し、取材や講演会など、多忙な日々を過ごす渡邊さん。

12月、福岡市で開かれた報告会には、渡邊さんの話を聞きたいと県の内外から多くの人が集まりました。
過酷な環境 衝撃の苦労話も会場からはこんな質問も。

参加者
「女性ならではの苦労は?」

登山家 渡邊直子さん
「生理とか。生理は『ピルとか飲んじゃうと血栓飛んじゃうから、高所では飲まないで』って先生に言われて。(尿も)垂れ流しですね」
8000メートル峰の山頂の平均気温は氷点下35℃。
この過酷な環境の中で登山用の防寒スーツを脱ぎ着すると体力を奪われることから、生理やトイレは”自然に任せた状態”なのだそうです。

大分県からの参加者
「人生の後半を生きているけど、やっぱりまだまだ頑張ろうっていうファイトをもらえます」

兵庫県からの参加者
「シェルパとの関係性を重視しているのをめっちゃ感じました」

兵庫県からの参加者
「直子さんみたいに人生を楽しんでいきたいなと思います」

会場には、渡邊さんを支援したいと島根県から駆けつけたパン店も出店していました。

パン店の店主
「シシャパンマを模したパンです。同い年で今でも挑戦し続けていることに感動して、全額寄付しようと作ってみました」

Q 登山してみたいと思う?
パン店の娘「してみたい」
渡邊さんがこれからやりたいこととはー