「東海道・山陽新幹線」記念すべき2024年度 50年前に何があった?
今年3月10日に東海道・山陽新幹線は「東京-博多全通50年」を迎えます。
RSK山陽放送(1953年創業)は71年に渡る放送の歴史の中で、新幹線に関わる数多くの貴重動画を保存していて、「RSKイブニングニュース・YouTubeチャンネル」では、再生リスト「新幹線・貴重映像大集合」にてそのうち38本の動画を公開しています。
RSK山陽放送では、38回シリーズ(予定)で、その内容を画像を交えてインターネット記事として紹介していきます。
29回目は「懐かしの『ウエストこだま』がN700系と競演」です。
「N700系」が現れた!デビュー2年前の試験走行
連載29回目にして、ついに「令和の日常風景」が現れました。そう、2005年7月にJR岡山駅の新幹線下りホームに滑り込んできたのは、当時の新型「N700系」です【画像①】。
この日は、デビュー2年前の試験走行でした。

今では東海道・山陽新幹線の線路上では見ない日はない、何なら東海道新幹線はこの形しか走っていませんが、当時は「700系がなんかスマートになった!」と、ちょっぴりテンションが上がった覚えがあります。
ちなみに2005年は【画像②】にように、700系は先頭車両に「AMBITIOUS JAPAN」の帯を纏っていました。

このN700系は、これまでの新幹線から何が進化したの?どこが凄いの?「鉄道図書の宝庫」岡山県立図書館で調べてみました。それは...
・日本の新幹線として初めて「車体傾斜システム」を導入し、乗り心地を維持したまま曲線通過速度を向上させた→東京~新大阪間が5分短縮
・車両間に「ホロ」を導入し、車内の静粛性を高めた
・先頭形状は「エアロ・ダブルウィング形」と呼ばれ、空気力学的に最適となった
・・・ということです。そして先頭部の長さは「700系」の9.2mから10.7mに延長されたということです。確かにノーズ、長ッ!【画像③】。

ちなみに「N700系」の「N」ってなに?…700系の次を行く「New」「Next」の意味合いが込められているんだそうです。