全国の小学生と中学生を対象とした体力調査の結果が公表されました。宮城は男子が小学生、中学生ともに2年連続で上昇した一方、女子はいずれも低下しました。

この調査は今年4月から7月にかけて全国の小学5年生と中学2年生を対象に、「握力」や「50メートル走」「反復横とび」など8種目で行われました。

その結果、宮城の8種目の合計点は「男子」が小学5年で全国27位、中学2年は全国16位でいずれも2年連続で上昇しました。

このうち中学2年の男子は全国平均を上回る42.58で、調査が始まった2008年以降過去最高を記録しました。

県保健体育安全課 大宮司昭倫課長:
「学校の指導が、いき届いてきたというのが大きい。全ての小中学校を回って助言をしているので、それを含め先生の意識も変わり生徒に意識が伝わったと考えている」

一方、「女子」は小学5年、中学2年ともに去年の記録をやや下回り、小学5年が全国34位、中学2年は全国42位となりました。

県保健体育安全課 大宮司昭倫課長:
「学校から家庭に帰ったあと、どのくらい運動できるか。環境が整っていくと自然に体力・運動能力が向上していくと考えているので、まずは家庭に啓発していくことが大事」

県教育委員会は、コロナ禍の影響で懸念されてきた運動能力の低下に回復傾向がみられるとして、特に女子児童・生徒の意識づけの工夫や運動時間の確保に努めていくなどとしています。