老朽化に伴い建て替えられる仙台市の泉区役所の起工式が19日、行われました。
新たな庁舎は、区民との交流できる機能を充実させるほか、周辺には、オフィスビルやマンションも建つ予定で泉中央エリアの新たなにぎわい創出が期待されます。
泉区役所で行われた起工式には、関係者らおよそ50人が集まり、くわ入れなどを行って工事の安全を祈願しました。いまの庁舎は、仙台市との合併前、「泉市役所」の頃から40年以上利用し、老朽化が進んでいます。

新しい庁舎は現庁舎の南側に建てられます。地上6階、地下2階建てで総事業費は、およそ132億円です。

1階には、利用者の多い戸籍住民課と来庁者の休憩やイベントにも活用できる「区民ホール」を設置。2階から4階にはその他の窓口や執務室が入ります。また、バリアフリー対応として地下鉄泉中央駅からエレベーター直結でアクセスできるようになります。
泉区泉中央地区活性化担当 大黒雅隆副区長:
「部署が広く散らばっていて来庁者にいろいろと不便をかけてきた。改善を進めてより市民が使いやすい庁舎になるようにしたい」

新庁舎周辺も大きく変わります。
小笠原悠記者:
「新庁舎隣には市民らも利用できるスペースや、いま駐車場があるところには新しい施設も建つということでよりにぎわいが生まれることが期待されます」

民間のイベントなどにも活用できる「広場」とオフィスビルや賃貸マンション、カフェなどが入る民間の施設2棟も建設されます。泉区では、新庁舎を泉中央エリアの「北」の拠点として回遊促進を図る狙いです。

泉区泉中央地区活性化担当 大黒雅隆副区長:
「泉中央駅前と南には七北田公園がある(区役所含め)3つが南北の大きな軸となって、いろいろな人たちが集ってもらえるようなにぎわいの創出も進めていくその中の北の拠点として」
泉区役所の新庁舎は、1月から着工し、2026年度中に利用が始まる予定です。