宮沢賢治の作品に「猫の事務所」という作品があります。
5匹の猫が登場する作品ですが、この作品のモデルとなった建物が岩手県花巻市大迫町にあります。建物の中には作品の世界が復元され、宮沢賢治ファンに人気の施設となっています。

ここは花巻市大迫町大迫(旧大迫町)です。
大迫町役場があった場所の一角に、「早池峰と賢治の展示館」があります。
この建物は、以前は(旧)稗貫郡役場でした。
それが昭和38年に現在の場所に移築され、しばらく大迫町役場第二庁舎として使われてきました。

「風の又三郎」のマントもお出迎え

そして、平成19年に整備を行い、現在の「早池峰と賢治の展示館」となりました。
モダンな西洋建築が目を引きます。

こちらの建物をモデルに、宮沢賢治が執筆したのが「猫の事務所」。

大きな黒猫の「事務長」と一番書記~四番書記の5匹の猫が登場するお話です。
こちらが主人公、四番書記の「かま猫」です。

「早池峰と賢治の展示館 第一展示室」はこの「猫の事務所」の世界がそのまま復元されています。
ストーリーの最後には「獅子」が登場しますが、時計の陰には「獅子」の姿も。

この小説を読んだことがある人ならば、展示室に足を踏み入れたその瞬間から、それぞれの猫が動き出し、「猫の事務所」のストーリーが始まりそうなワクワク感につつまれそうです。