子どもたちが災害時の対応を考えました。
宮崎県門川町では、小・中学生の下校中に大津波警報が発表されたという想定で避難訓練が行われました。

下校時の津波避難訓練は、門川町が、毎年、実施しているもので、16日は町内すべての小中学校の児童生徒が参加しました。

このうち、門川小学校の児童たちは、地震発生を知らせる防災無線やサイレンが鳴ると、その場にしゃがみ込み、頭をランドセルで守りました。

そして、大津波警報が発表を受け、急いで避難を開始しました。

訓練用のアプリには津波到着時間が表示。

今回の訓練では、初めての試みとして通ることができない道が設定され、児童たちはどのようなルートで避難をしたらいいのかを自分たちで考え、近くの高台を目指しました。

(児童)
「大変だったけど、でも、結構頑張った」
「サイレンが聞こえてすぐ逃げたから、10分位で来れてうれしかった」

児童たちは、グループごとに津波の浸水区域外の避難場所に、無事、到着することができました。

(児童)
「最初は怖かったけど、逃げて安心だなと思いました」
「アプリを使ってみて、思ったより津波が来る時間も早かったし、ここは通れないというのもあって、本番は本当に自分たちで判断して避難しなきゃいけないんだなと思いました」

今回、訓練の内容についてアドバイスをした京都大学防災研究所宮崎観測所の山下裕亮助教は訓練の大切さを次のように話します。

(京都大学防災研究所宮崎観測所 山下祐亮助教)
「臨機応変に対応する力というのは、実際の災害の時には絶対必要ですから、やっていないことは、絶対、災害の時にやろうと思ってもできませんから、マンネリ化があるなとお考えのところは、是非、検討してもらえるといいと思います」

門川町では、こうした訓練を通して、児童たちの防災意識向上を図りたいとしています。