被災地の若者が動画を制作 子どもたちの笑顔を守ろうと
真脇魁さん「これすごく人数が多くて、音の反響とか大人数で歌ったら何歌っとるかわからんくなって大変やった」
動画を制作したのは、珠洲市出身の若者6人で作る団体「能登半島地震~未来を担うわたしたちへ~」です。
代表を務める珠洲市飯田町出身の真脇魁(まわき・かい)さんは、元日の地震以降、子どもたちの笑顔を守ろうと運動会や町を彩る提灯づくりなど様々な取り組みを続けています。

真脇魁さん「自分としては、能登は復興できる場所かなって思っているので、過疎化とか人数が少ないのは確かだけど、人数が少ない割にそれ以上のパワーを持っているので、こうやって助けてもらえる若い人たちと一緒にずっと頑張っていければなと」
元日の地震発生から2か月、真脇さんたちは、奥能登で生まれ育った若者たちが歌う動画を制作しました。
楽曲は、宮崎県出身のシンガーソングライター「Bigfumi(びっぐふみ)」さんの「Life(らいふ)」です。
真脇魁さん「今この歌使うときやと思って、この歌やと思って「当たり前のきょうがもし誰かの明日で、誰かはきょうという日を死ぬほど生きたかっただろう」というのはまさにそうかなと」

3月に公開した動画に寄せられたたくさんのコメント。勇気づけられたのは被災地の住民だけではありませんでした。
真脇魁さん「コメントとかを見とると、能登の地震だけじゃなくて関係なくて、色々なところで災害だけじゃなくて生きることに大変なのは皆一緒なわけで、大変な状況にある人のために届ければちょっとでも元気になるのかなと」
元日の地震以降、真脇さんが感じていたのは子どもたちの笑顔が持つ力です。
さまざまな理由で苦しい思いを抱える人たちを元気づけるため、全国の小学校や保育園に呼びかけ、新しい動画の制作をスタートしました。
しかし、思いもよらぬ困難が再び訪れました。