「世論が分断されていることをYouTubeが反映している」
取材班は16日、YouTuberの金於俊(キム・オジュン)さんに話を聞きました。金さんは元ラジオ司会者で、今はYouTubeを中心にニュースを発信。チャンネル登録者数は180万人を超えています。
(山中アナ)「尹大統領の弾劾案が可決されましたが?」
(金於俊さん)「可決されて、戒厳令が発令されて以降初めて2時間以上眠れました」
金さんはこれまで、自身のYouTubeで尹政権を徹底的に批判。そのため、尹大統領が『非常戒厳』を出した際の逮捕者リストの中に含まれていたとされていて、非常戒厳の直後には金さんのスタジオが入るビルの下には兵士が集まっていました。
(山中アナ)「尹政権は何が問題だと思っていますか?」
(金於俊さん)「論評できるほどの政策が出ていない。尹大統領は必ず大統領をやめるべきです。戻ってくることは考えられません」
多くの国民が新聞やテレビではなくYouTubeやSNSなどで情報を得ていることについては…
(金於俊さん)「新聞やテレビなどのオールドメディアが常にウソをついているとは言わないが、信頼も高くないと思うし、権力によっては発信するコメント内容も変わってくる」
(山中アナ)「YouTubeやSNSなどによって、より国民・世論の分断が進んでいることについてはいかがですか?」
(金於俊さん)「前後が逆だと思う。世論が分断されていることをYouTubeが反映していると思う。今、政治が自分たちの権力を維持するために嫌悪と分裂をあおっている。YouTubeはその鏡です」