石破総理との面会は実現していないが…トランプ氏は各国首脳と会談

トランプ氏との面会は、石破総理も要請を出していました。

11月7日、トランプ氏の大統領選勝利後に5分程度電話会談を行い、ここで面会を要請しましたが現時点では実現していません。

石破総理は「トランプ氏側から就任前に海外要人との面会は原則行わないと説明を受けた」と話しました。

ただし、すでにトランプ氏はフランス・マクロン大統領、ウクライナ・ゼレンスキー大統領、カナダ・トルドー首相など、各国首脳と会談を行っています。そして16日、昭恵さんが石破総理よりも先にトランプ氏と面会しました。

この面会について、TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんによると「あくまで面会はプライベート。ただ、日本政府としてもトランプ氏とパイプを繋ぎたいため、昭恵さんの訪米支援している」と話しています。

井上貴博キャスター:
今これだけ世界が動いている中で、トランプ氏にとって日本の優先順位は低いのだと思います。日本政府は昭恵さんの訪米を支援するにしても、どう見ているのでしょうか。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
外務省や官邸の幹部の話では、今回の訪問について、例えば日本政府のメッセージをここで伝えるとか、そういったことはもう一切関係がなく、昭恵さんが独自で基本的に行っているという状況だということです。

当然、以前の安倍元総理の訪米のときとは全く状況が違います。前はトランプ氏が全く外交経験のないビジネスマンとして突然大統領になったところに、安倍元総理が真っ先に向かいました。今のトランプ氏は4年間の大統領としての経験があり、外交の経験もあるので、一刻も早く会わないといけない当時の状況とはすこし違うところはあると理解した方がいいかと思います。

ホラン千秋キャスター:
就任前に「海外要人との面会は原則行わない」という説明を受けつつ、各国の首脳と会談しているトランプ次期大統領という中で、日本はどう見られているのでしょうか。

岩田政治部長:
トランプ氏にとって、言いたいことがある人に対してはやはり早く言いたい。例えばカナダのトルドー首相は、メキシコ・カナダは国境が接していて不法移民も来るので、アメリカは全関税を25%増やすということを言い始めています。トルドー首相とはそういう話の流れの中でお会いになっていますが、会談の中でも話題になるでしょう。

早く会えば何かいいかっていうと、早く会って話をすることは大事なんですけれども、難しいことを早くも突きつけられるという状況にもなりかねません。