石破総理とトランプ氏の関係は?良好な関係に必要なモノ
良原キャスター:
対中国への姿勢の他にも日米関係を良好にしていくためのポイントを2つ挙げています。

【1】 強引な交渉への対応力
明海大学の小谷教授によると、過去にトランプ氏は農産品の関税引き下げとセットで、防衛費の増額を要求してきた。相手の譲歩を引き出す交渉をしてくるので、しっかりと対応する力が求められます。
【2】 個人的繋がりも重要
岩田政治部長によると、官僚の事前協議をもとに交渉するもトランプ氏は、最後はトップ同士の話し合いで決断をするそうです。早期の信頼獲得が重要ということです。

星さんによると、「石破総理は人付き合いが苦手なタイプ。安倍元総理の真似は難しい。安全保障の意見交換など、独自のアプローチが必要」と指摘しています。
井上キャスター:
日米韓3か国での連携は非常に重要だと思いますが、4年前と全く状況が変わっている。だからこそ今、早く会うのが正解なのか、会わないことが正解なのか、その辺りを日本政府はどう考えているのでしょうか。
岩田政治部長:
当然、日米が基軸ですので、いつまでも会えないのは異常事態ですよね。ある程度のところでしっかりやらなきゃいけない。だけど会う場合には、やっぱり何をテーマに話すのか。ただ会って「よろしく」というわけにはいかないですよね。
そうした中でトランプ氏側のこれまでの発言を見ていても、例えば関税の問題や防衛費の問題とか、日本に対して何らか「もっと貢献しろ」ということを言ってくる可能性は十分あります。それに対してどう応じるのか、実際会うとなったらいろんなシミュレーションも必要ですし、トランプさん側が何を言ってくるのかという事前の調査取材も必要です。
なので、早くやらなければいけないが、慎重にやらないといけないところも十分あるということです。
ホランキャスター:
オフィシャルな場だけでなく、例えば安倍元総理の場合ゴルフなどでも親交を深めたというところがあると、石破総理とトランプ次期大統領はどこか意気投合できそうなポイントがあるのでしょうか。
岩田政治部長:
石破さんはやっぱり安倍さんと違います。やっぱりじっくり話をしたい、そして相手の話をじっくり聞きたいというのが石破さんのスタイルですから、それがトランプ氏に伝わるかどうかですよね。
「紳士な政治家だ」という形でうまく関係が作れるかどうかですけれども、そういった聞く力、それから自分も説明する力、そのあたりがトランプ氏とどううまくいくのかどうかというところでしょうかね。
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<プロフィール>
岩田夏弥さん
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当