今月22日に行われる全国高校駅伝・通称都大路。
女子の部に出場する県勢2チームを紹介します。

去年、2度目の全国優勝を果たした神村学園。その時のメンバーが、4人残りました。今年は留学生、ムトニ・マーガレット選手が加入。

ルール変更で3キロ区間しか走れませんが、チーム力で日本一を目指します。

去年1区を走った瀬戸口選手は国スポの3000mで4位入賞。2区を走った野口選手は800mで5位入賞。チームの中心となる2人の2年生が大きく成長しました。

(国スポ・3000m4位 2年 瀬戸口凜選手)
「全員がどの区間を任せてもいいように準備してきたので、昨年よりレベルの上がったチーム」

県高校駅伝は、1,2年生のみで優勝。メンバー争いは、去年より熾烈になりました。けがから復帰した3年生2人も、最後の都大路に強い思いがあります。

(去年4区3位 3年 小倉陽菜主将)
「都大路は夢の舞台。自分も憧れて入学してきた」

(去年3区3位 3年 黒神璃菜選手)
「うれしかったけど(県駅伝走れず)悔しさの方が大きかった」
「自分の走りで優勝に導く走り、最高の笑顔で終わりたい」

目指すは都大路2連覇。チーム力で頂点を目指します。

女子でもう1校出場するのが鹿児島高校です。

今年から地区代表の学校にも出場権が与えられ、南九州地区代表として、初の都大路に臨みます。

エース芝崎選手や主将神田選手は、3年間で記録を大きく伸ばし、インターハイにも出場しました。

(3年 神田美咲選手)
「ずっと都大路の舞台で走ることを目標にしてきた。8位入賞目指して、自分の区間でも入賞できる走りをしたい」

チームを率いるのは宇都翔太監督。13年前に就任した時、長距離部員は一人でした…。

その後、県内各地の有望選手に声をかけ現在、駅伝部員は女子だけで17人です。

(3年 芝﨑葉音選手)
「宇都先生のもとで、鹿児島高校で都大路出場を目指したくて。歴史に名を残す、初出場のタイトルが欲しくて鹿児島高校を選んだ」

(宇都翔太監督)
「走ることが好きな学年。指導するこちらも楽しい。子どもたちの成長を見るのがすごく楽しみ」

チームの一翼を担ってきた双子の平野姉妹も、宇都監督に誘われて入学しました。

陸上を始めたのは、小学2年の時。いつも一緒に走ってきました。松元中学校時代は、2人で全国駅伝に出場。良い成績を残すのは、いつも姉・愛莉選手でした。妹・悠莉選手の去年の練習日誌には、悔しい思いが。

(妹・3年 平野悠莉選手)
「中学校の時は練習しているのに、結果が出なくて悔しくて、高校になったら走れるようになった気がしたが、先生から才能に甘えてきたと言われて。努力してるわって」

練習を重ね、3年生になるとチームの主力に成長。都大路をかけた九州駅伝に出場できたのは妹・悠莉選手だけ。姉・愛莉選手は補欠でした。

(妹・3年 平野悠莉選手)
「本当は今年も一緒に走ってうれしさを共感したかったが、悔しい走れなかったメンバーのためにも都大路を決めたいと思って走った」

仲間とともにもう一度姉妹で全国へ。悠莉選手がアンカーを務め、念願の都大路出場を決めました。

(姉・3年 平野愛莉選手)
「この1年思うような結果は出せなかったけれど、自分も一緒に練習してきた仲間と(都大路に)行ける。うれしい」

来年からは、別々の大学へ進学予定で、2人での全国大会は、これが最後です。

(妹・3年 平野悠莉選手)
「今までずっと一緒だったから離れる実感ない」
「都大路では一緒に走りたい」

(姉・3年 平野愛莉選手)
「一緒に練習できるのも残り少ないので、残りの期間を大切に、また悠莉と走れたらいい」

姉妹の夢も乗せて、鹿児島高校は初の都大路に臨みます。