日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)停滞か…
この大雨をもたらす原因は風と風がぶつかることによって、雨雲や雪雲の発達するこにあります。
次の図のように冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雨雲や雪雲が発達しやすくなります。
この収束帯を「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と呼びます。JPCZは若干の南北変動をするものの、17 日(火)にかけて日本海に停滞し、北陸地方を指向する状態が続くでしょう。北陸の平地では雨ですが、日本海側の山地では、雪雲がかかり続けそうです。


この週末に降った大雪ですでに北陸だけでなく、東北や北海道でも積雪がグンと増えていて、この時期にしては積雪量が多くなっています。その上、まだまだ雪が続くことで、積雪がさらに急増する所もありそうです。
普段から、雪に慣れている所とはいえ、雪崩や屋根から落ちる雪には、十分な注意が必要です。
雪と雨の動きをシミュレーションで見ていきます。