大規模買収事件で最高裁に異議申し立てを棄却された女性県議が、広島県議会に辞職願を提出し13日、許可されました。
渡辺典子県議は5年前の参議院選挙をめぐり、河井案里氏を当選させる目的と知りながら夫の克行氏から現金10万円を受け取ったとして、一審の広島地裁で罰金10万円、追徴金10万円の有罪判決を言い渡されました。
二審の広島高裁で、控訴を棄却。最高裁で上告、異議申し立てともに棄却され、通知を受け次第、失職する見通しでしたが、渡辺県議は12日夜、県議会に辞職願を提出しました。
この辞職願の取り扱いについて13日、県議会で協議され、本会議で採決が行なわれました。
広島県議会本会議
「議員辞職、これを許可するに賛成する諸君は起立願います。起立総員であります」
採決の結果、渡辺県議の辞職願は許可されました。
広島県議会 中本隆志議長
「最終的に渡辺議員の辞職を受けて」「河井問題の一つの大きな区切りがついたと私は思っている」

渡辺県議の辞職に伴う県議会安佐北区選挙区の補欠選挙は、来年秋に予定されている知事選挙と同じ時期に行われる見通しです。