「距離が近かったのをほかの先生も知ってるはずなのに…」学校側に不信感

 また、裁判では、上野被告が同僚の教員らからAさんとの距離感が近いことについて複数回注意を受けていたことも明らかになった。Aさんは上野被告の犯行を止められなかった学校側にも裏切られたと感じている。

 (Aさん)「怖かったし、上野先生と距離が近かったのをほかの先生も知ってるはずなのに、誰も助けてくれなかった」

 障がいのある生徒を守るべき担任の犯行について、支援学校はどう考えているのか。校長がMBSの取材に応じた。
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 (支援学校の校長)「教員としての資質に著しく欠けることですので、断じて許せない、このひとことに尽きます。教員の認識・資質向上につながるような研修を設けてきたいと考えています」

 一方で、他の教員らが上野被告とAさんの距離感に懸念を感じながら事件を防げなかったことについては…

 (支援学校の校長)「(Aさんと上野被告の)距離感についてはやはり課題がありましたので、周りの教員が注意しておったと考えています。学校全体としてなぜ防げなかったのか、そこの重みを受けとめて検証結果を今待っているところです」

 専門家も交えて原因の究明と再発防止策の検討を進めるとしている。