“水道水”に限った調査を初めて実施
私は、これまで国の暫定目標値を超える場所をいくつか取材してきた。PFASが検出される水源には共通点がある。関連性はまだ不明なものがほとんどだが、近くには泡消火剤などが使われてきた空港、自衛隊や米軍の基地周辺。また、有機フッ素化合物を製造したり、使用したりした工場周辺も発生源と考えられている。
このような場所からは国の基準を大幅に超える数値も確認されており、地元住民からも不安の声が挙がっていた。こうした中、環境省などはこれまで河川などを含めた水源でPFASの検出調査を行ってきたが、今回はじめて「水道水」に限って全国調査を行った。
2020年度から2023年度まででの調査で、国の暫定目標値を超えたのは14の水道事業者だった。国の暫定目標値を大幅に超えたことから、地域住民の不安はより増長し、浄水器を取り付けたり、ペットボトルの水を定期的に購入する人も現れた。こうした中で、11月に最新のPFAS検出状況が明らかになったのだ。あなたのお住まいの地域の水道水はどうだろうか?