街並みに様々なアートを展示する「旧北陸道アートin(イン)小杉」が24日から富山県射水市で始まります。そのなかに8年前、心臓移植に成功した射水市のある親子を描いた作品もあり注目を集めています。
富山県射水市の竹内源造記念館に展示されているのは、抱きしめ合うたくさんの親子の姿。これは愛知県在住の画家、小林憲明さんが東日本大震災をきっかけに始めたプロジェクト「ダキシメルオモイ」です。
全国各地の親子を取材し、これまで250家族の姿を描いています。
長尾実香さん:
「澄花がすごくいたずら大好きで、そっと(兄の)耳たぶ引っ張って。いつもこんな距離感ですよね」
このうちの1枚が射水市の長尾実香さんと子どもたちを描いたものです。長尾さんの次女、澄花ちゃんは、生後まもなく全身に血液が送れなくなる難病「拡張型心筋症」を発症。2014年、澄花ちゃんが1歳の時、アメリカに渡り心臓移植を受けました。
小林さんは長尾さんからの依頼で当時、大阪の病院で取材し親子2人の姿を描きましたが、今回展示されたのは心臓移植から7年後の去年、新たに描いた家族の姿です。
長尾実香さん:
「あのころって澄花をいつか抱けなくなるかもしれないという思いと、離れ離れになって暮らしていたうえ、2人を抱いてやりたいという思いがあったけど、すぐに抱いてやることもできないそんな状況で、それが今こう当たり前に、どちらかと言うと抱こうとすると逃げていくんですけど、でもその当たり前の日々が、こうして過ごせていることは8年前には想像つかなかったので、今すごく幸せだなって思っています」
澄花ちゃんは、ことし小学4年生。元気に学校に通っているそうです。
長尾実香さん:
「この日常があることのありがたさって、失ってというか、その時初めてわかるので、この絵を見るたびに一緒にいられることって幸せなことなんだなって」
注目の記事
世界陸上の競技直後にプロポーズした、されたスロバキア代表選手2人が東京大会は「婚約者」として「同日同時刻」スタート!当時の裏話や東京大会への意気込みを語る

「私の名をかたり 許しがたい」滝澤依子新潟県警本部長の『偽アカウント』を“投資関連”のLINEグループトークで確認

「ハラミ」はいつから主役級? 人気の裏に焼肉店の苦労…プロ直伝・お家焼肉のコツを紹介【Nスタ解説】

「赤ちゃんにはなるべくあなたの母乳を」牛乳パックの“広告”に賛否 50年続く表現めぐりSNSで様々な意見

「市民に信を問う」“学歴詐称”疑惑で不信任決議を受けた静岡・伊東市の田久保市長、議会解散を選択 「伊東市がどうなっても関係ない」市民からは怒りの声【news23】

【画像閲覧注意】大量発生の“毛虫”『アメリカシロヒトリ』とは? 青森県八戸市の公園や学校に“うじゃうじゃ”と… 約3年周期で大量発生? 駆除業者は記録的猛暑など影響の可能性指摘「全滅は不可能に近い」
