期待される「街のにぎわいの創出」 専門家は…
にぎわい「一過性にならない」

ロピアのオープンで期待されるのが「街のにぎわいの創出」です。地域経済に詳しい専門家は、店の特徴から見ても、このにぎわいは「一過性にならない」と分析しています。

県経済について調査、研究する「あおもり創生パートナーズ」取締役の松田英嗣さんは、年の瀬が迫るこの時期に開店した青森市のロピアには、複数の追い風が吹いていると見ています。

あおもり創生パートナーズ 松田英嗣 取締役
「ボーナスが出てくる時期に入ってくるので、小売業にとっては一番の商戦時期、稼ぎ時。そんなタイミングの良い時期に開店ということで、まずは追い風を受ける。周辺の人気商業施設との相乗効果を掴まえながら、集客はかなり大きなものをこれから掴んでいくだろう」

さらに、ロピアのような食品スーパーはコロナ禍から続く「外食控え」や物価高による「節約志向」から好調な業態であることもプラスとなっています。また、運営会社がロピアが入る商業施設に子どもが遊べる場所を新たに設けるなど「体験」を提供することをコンセプトに据えています。

松田さんはこうした点を踏まえ、今回の開店で生まれた人出は「一時的ではない」と予測しています。

あおもり創生パートナーズ 松田英嗣 取締役
「お買い物の楽しさを訴求していくのを前面に打ち出している店舗ですので、シーズンシーズン行く度に違う楽しさがあることが定着してくれば、にぎわいは一過性ではなくて継続していくものではないか」

一方で、青森市全体に賑わいが波及するためには、消費者の行動も鍵を握ると話します。

あおもり創生パートナーズ 松田英嗣 取締役
「個人消費のパイは限られているので、中心商店街やほかの商業施設にマイナスの影響を及ぼすことは十分考えられる。買うもの・ショッピングに求めるものに応じて、それぞれ行き先を変えてみるといったことが大事なのではないか」

長く愛された店の後継としてオープンしたロピア。
地域の活性化につなげられるか注目されます。