岡山県は、稲を枯らせる害虫「トビイロウンカ」の発生の拡大が懸念されるとして、2年ぶりに注意報を発表しました。


トビイロウンカは、梅雨の時期に中国大陸から飛来し、稲の根元に寄生して養分を吸い取ります。トビイロウンカが急激に増えると水田の一部が円形上に枯れていく「坪枯れ(つぼがれ)」の被害が発生します。


岡山県が、16日に県内23個所の水田で調査したところ、トビイロウンカが発生している水田は30.4%と、平年の9月下旬の22.9%をすでに上回っていて、岡山県の中部・南部で「坪枯れ」が確認されているということです。

夏場の高温が原因とみられるということで、岡山県は注意報を発表し、「放っておくと稲の被害に繋がるので、薬剤を散布するなどして予防してほしい」と呼びかけています。