アサド大統領ロシアに亡命 ロシア報道官“居場所は言えない”

市民
「シリア万歳!アサドを打倒した!もう敵はいない!」

夜の町では政権崩壊を祝う銃声が鳴り響き、アサド大統領の父親の銅像が破壊されました。さらに反体制派勢力は、一部の刑務所で囚人を解放したとも主張。陥落した大統領官邸では市民とみられる人々が入り込みました。

アサド大統領の行方について国営タス通信は、「アサド大統領と家族がモスクワに到着し、亡命が許可された」と報じました。

9日、ロシアのペスコフ大統領報道官は「プーチン大統領がアサド氏の亡命を許可した」と明らかにしました。アサド氏の居場所は言えないとし、プーチン大統領との会談の予定は現時点でないとしています。

またロシア外務省は声明で、アサド氏が“平和的な手段で権力移譲を実行するよう指示した”と明らかにしています。

シリア解放機構 ジャウラニ 指導者
「この勝利はイスラム共同体の新たな歴史の1ページとなる。この勝利はこの地域の新たな歴史だ」

ダマスカスのモスクに集まった民衆にこう訴えた「シリア解放機構」の指導者で、反体制派勢力を主導したジャウラニ氏。

市民からは・・・

市民
「この50年間、私たちは(自由に)話すことが出来ず、みんな極秘刑務所のような状況で暮らしていたんだ」