台風14号は大分県内各地にさまざまな爪あとを残しました。

由布市では出荷直前のナシが大量に落下するなど、大きな被害が出ています。

(大野梨園・大野邦雄代表)「せっかく1年通してつくってきましたが、悔しいです。自然には勝てない本当に悔しい」

由布市では9月18日に台風の暴風域に入り、最大瞬間風速29.8メートルを観測しました。

由布市庄内町の2.4ヘクタールの畑で13種類のナシを栽培する大野梨園では、収穫直前の新高や王秋などのナシが強風により落下しました。

(大野代表)「これは枝が折れてから、落ちているので強い風だったと思う」

大野梨園によりますと落下したナシはおよそ400キロにも上り、全て売り物にならないため、廃棄処分になるということです。

(大野代表)「もうこれ以上、大きい台風はこないでほしい」

一方、JR久大本線では台風の影響で線路の土台部分が崩れるなどの被害が出ていて、現在、由布院駅と豊後森駅との間が不通となっています。

JR九州は復旧工事を進めていて、10月上旬の運転再開を目指しています。また、不通区間を利用する乗客について来週27日からバスによる代行輸送を開始します。

県によりますと22日午後3時現在、港湾被害は杵築市にある住吉浜リゾートパークで護岸が崩落するなど8件確認されています。

また県内56か所の道路で今回の台風による全面通行止めが続いています。