大型の太平洋クロマグロの日本の漁獲枠が来年度、1.5倍に増えることを受け、水産庁は9日、都道府県への配分案を公表しました。宮城は大型魚で39.1トンが割り当てられ、今年度の1.7倍以上の漁獲ができる見通しとなりました。
水産庁は都内で開いた漁業関係者らとの意見交換会で、来年度の太平洋クロマグロの漁獲枠について、都道府県ごとの配分案を公表しました。

それによりますと、宮城県に割り当てられるのは、30キロ以上の大型魚で今年度のおよそ1.73倍にあたる39.1トン、30キロ未満の小型魚でおよそ1.11倍にあたる68.2トンで、いずれも増加しました。
来年度の日本の漁獲枠を巡っては今年7月の国際会議で、大型魚を1.5倍、小型魚を1.1倍に増やすことで合意しています。

仙台市民の台所「仙台朝市」で、天然のクロマグロを扱う店は、漁獲枠増加に期待を寄せています。
金華山 田畑義照店長:
「とても嬉しいと思いますね。みんな食べる機会が増えると思うので、そういう意味ではよかった」

ただ、価格への影響は限定的だと予想します。
金華山 田畑義照店長:
「クロマグロは貴重なものなので、漁獲量がちょっと増えようが、あんまり値段の前後はしないと思う」

配分案は、11日開かれる水産政策審議会の分科会で正式に決定する見込みです。漁獲枠はすべての都道府県で増やされる見通しです。