■住宅密集地には適した信号機でした!

UFO信号を開発 名古屋電機工業 加藤直行社長室長担当者:
「昔ながらの住宅街や市街地は路地も狭く非常に密集している。そこに信号機を設置する際にはどうやって設置しようというのが課題だった」


「通常信号を設置する場合は1つの柱に対して1つの信号が必要」

「それを1つの交差点につけようとすると車用で4本、歩行者用で4本の合計8本(必要)。狭い路地は1本で吊り下げることで省スペースで済ますことができる」

この信号の最大の特徴は1本の支柱で8つ分の信号機を設置できる点にあります。

実際、設置されている交差点は確かに狭く、既存の電柱などが複数あるため、信号用の支柱を何本も建てるスペースはなさそうです。

かつては愛知県や群馬県などもあったと言うUFO信号。宮城県内では1970年代後半から導入が進みましたが、開発した会社によりますと、現在は県内5か所と群馬県に1か所しか残っていないとみられるということです。

UFO信号を毎日見続けてきた人がいます。

UFO信号の近くで電気店を経営斎藤喜蔵さん:
「あの信号は30年前から頑張ってくれている。あの信号のおかげで交通安全が保たれましたね。お守りの信号です。この信号ができる前は本当に事故が多かったんです。夜ドカンという音がして外に出ると勢いよく車同士が体当たりしていて。1年に何回もあるんですよ」

地域の人から親しまれているUFO信号、県内の現状を調べてみました。