「令和の米騒動」とも言われた今年のコメ不足。鹿児島県は「店頭でのコメ不足は解消された」とするものの、今年、県内で生産される食用のコメの量は消費量を下回ることが見込まれると説明しました。

コメの生産量は国の調査に基づくもので、6日の県議会で示されました。今年は夏場の高温や台風10号の影響で、去年より3300トン少ない7万3300トンが見込まれています。

一方、県民が消費する量は8万2400トンを見込んでおり、生産量が消費量の89%にとどまっています。

県は「店頭でのコメ不足は解消された」と説明しましたが、より量の多く取れる品種を導入するなどして、生産力を高める考えを示しました。

また、6日の県議会では鹿児島市と薩摩川内市にまたがる八重山地区で民間事業者が計画している風力発電が取り上げられ、塩田知事は住宅から1キロ未満の範囲に風車を設置しないよう事業者に求めていましたが、事業者の計画案に反映されていないことが明らかになりました。

(塩田知事)「知事意見は県庁内の関係部署、地域住民のさまざまな意見を踏まえて事業者に提出している。経済産業大臣にも尊重してほしい」

風力発電は2029年の運転開始を目指しています。