産業用地などへの活用を目指し、広島県福山市の福山港内港の埋め立てに向けたボーリング調査が始まりました。

調査は、国が委託した事業者によって始められました。埋め立て想定範囲は福山市立大学の東側で、約10ヘクタールの範囲です。

6日から、海底から45メートルの深さまで穴を掘って、地盤の硬さを調査していきます。調査は2か所で、12月末まで行なわれます。

福山港内港をめぐっては、ことし1月、地元の経済界から産業用地の創出や交通渋滞の対策として福山市に埋め立ての要望書が提出されていました。

埋め立てに向けて国と県、福山市は、2025年の夏ごろまでに事業主体を含めた役割分担を決めます。将来的には国の港湾整備にともなって土砂を入れる可能性があるということです。

福山市建設局の井上真一参事は、「国の調査に基づき、技術的な検証を進めるなど、事業の実現に向けて取り組んでいきたい」としています。