図書館、水族館、ホテル…生き残るには“脱百貨店”!?

末田教授は「これからは百貨店変貌の時代」とした上で、そのカギは従来の百貨店の常識を破る「脱百貨店」だといいます。
例えば、神戸市にある大丸須磨店では、4階に市立図書館を誘致しました。本が充実しているのはもちろん、若者向けの雑誌や新聞もそろっています。大丸須磨店の担当者によりますと、これまで百貨店に来なかった高校生や大学生が4階の図書館に訪れ、その帰りに店舗に立ち寄ることが期待できるということです。
また、松坂屋静岡店では2022年、なんと7階をすべて水族館としてリニューアルしました。約150種の海の生き物が展示され、若いファミリー層に人気だということで、活気ある百貨店に変わりつつあります。

愛媛県にある松山三越では、2021年に7階・8階を高級ホテルにしました。2フロアで11部屋あり、全部屋にフィンランド式サウナがあります。末田教授によりますと、松山三越と同じエリアには若者をターゲットにした高島屋(東急ハンズなどが出店)があるため、中高年の富裕層を狙ってすみわけを図っているということです。
近鉄百貨店では、全11店舗にスーパー成城石井を入れました。「テナント」ではなく近鉄自らが営業しています。百貨店を“手土産を買う”など特別な日だけ利用してもらうのではなく、日々の買い物で訪れてもらえるよう客層を広げる狙いがあるということで、利益率は大きく上がっているようです。
また、末田教授によりますと、若年層を狙って館内に充電スポットを設置する百貨店があるほか、空白県狙いとしてバスで移動販売を行っている百貨店もあるということです。














