街のクリスマスの雰囲気が少しずつ濃くなる中、クリスマスケーキを販売する洋菓子店は一番の繁忙期を迎えています。
ここ数年、材料費などの価格高騰が続いていますが、今年も対応を迫られるクリスマスとなっているようです。
街の人
「クリスマスケーキを買う予定はあります。値上がりは、材料費が上がってるから仕方ないです」
「子どもがいるので、クリスマスケーキはちょっと高くても買います。なんでも高いなと思いますけどね。野菜にしても、肉にしても、魚にしても」
街の人にとっては、値段が上がってもクリスマスにやっぱりケーキは欠かせないようです。
12月、洋菓子店にとっては1年で最もケーキの注文が多くなる書き入れ時です。
パティスリーフルール(山口県山口市)には、毎年500件ものクリスマスケーキの注文が入ります。
しかし、小麦粉やチョコレートなど必要な材料の価格が高騰している影響で、値上げせざるを得ない状況だといいます。
ことしはホールのクリスマスケーキ1つにつき、500円程度値上げしました。
パティスリーフルール オーナーパティシエ 本永浩希さん
「どうしても値段が上がってしまうものは上がってしまうので、素直に受け止めています。値段を上げないと、こちらもやっていけないっていうのがあるので。お客さまには申し訳ないですけど、今のクオリティを保つためにも苦渋の決断で値上げしてますね」
店ではチョコレートを使ったケーキが特に人気ですが、そのチョコレートの価格高騰が激しくなっています。
価格が安定していた3年前には1キロあたり3000円だったものが、現在はおよそ1.5倍以上の5000円近くになっているということです。
オーナーパティシェの本永さんは、1つのケーキに使うチョコレートの量を調整しながらも、味を変えないことにこだわっています。
小麦粉も、去年により、1キロ当たりおよそ20円、値上がりしています。
ケーキの材料だけでなく、梱包資材も値上がり。
以前は無料で提供していたろうそくやスプーンも、おととしから有料化しました。
パティスリーフルール オーナーパティシエ 本永浩希さん
「ちょっとお金をいただくようにしないと、サービスの範囲で補えるところが超えてしまったので」
安い材料を探せばいくらでもあるそうですが、本永さんは品質に妥協はしません。
パティスリーフルール オーナーパティシエ 本永浩希さん
「美味しいものを提供するっていうのは心に決めてがんばっています。ぜひ美味しいケーキを食べてほしいです」
今年も物価高騰のクリスマス。工夫を凝らしながら、乗り切る努力が続きます。
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