ふたご座流星群の起源「ファエトン」は、彗星から小惑星に変わる過程??

ーということは、ファエトンが彗星だった時代の塵が、いまなお流星群の元になっているのでしょうか。

(山陽学園大学 米田瑞生さん)
「ふたご座流星群を発生させるダスト・塵は、太古の時代に、旧彗星・ファエトンからこぼれ落ちた、古いものなのでしょうか?そうではないかもしれません」

「ファエトンを継続的に観測していると、急激に明るくなったり、一時的に彗星のように尾を持つことがわかってきました。まだ、ダスト・塵を発生させる活動を完全には止めてはいなかったのです。ファエトンは、彗星から小惑星に変わる過程にあるのかもしれません」

(米田さん)
「ふたご座流星群は、ふたご座の方向から流星群が飛来するように見えるため、そのように名付けられました。カストルとポルックスという明るい星があるふたご座は、冬の星座でも目立つ存在で、一晩中空に見えています。ベランダで数分夜空を見上げるだけでも、普段よりはずっと流星が見られる確率が高いはずです」

「より本格的に流星を見たい場合は、明るい光源が視界に入らない所で、できれば寝転んで夜空を見上げることです。防寒をしっかりし、交通のない安全な場所で挑戦すれば、たくさんの流星を見ることができるかもしれません。また、最近のスマートフォンのカメラは感度も高く、流星の画像や動画を撮ることができる性能があります。夜景モードなどを使って、挑戦してみるのも良いですね」