海野秀男被告のスケッチ(11月 札幌拘置所)

■出所のよりどころは塀の中で知り合った仲間
家族との縁を切っていた海野被告に身寄りはなく、刑期を共にした元受刑者たちが、社会に出た時の唯一の心のよりどころでした。

身元引受人になってくれた人。アパートを借りてくれた人。携帯電話を契約してくれた人。手を貸してくれたのは皆、塀の中で知り合った仲間でした。

そして「また一緒に盗みをやろう」と誘われたといいます。

海野秀男被告(88)
「体が元気だと悪いことできるから余計に働く気がない。金に不自由することはなかったから」