8日、宮崎市で冬の風物詩、青島太平洋マラソンが開催されます。
約1万2000人がエントリーする中、難病に負けず、走り続けている一人の男性にスポットをあてます。

先生からは『元通りには無理です』と

去年の青島太平洋マラソン。ゴール直後、涙があふれた一人の男性がいました。

(松本洋和さん)「青太最高!でござるよ!」

鹿児島県南九州市に住む、松本洋和さん(44歳)。
今年でランナー歴8年を迎え、走ることはライフワークとなっている松本さんですが、おととし1月、日常が一変しました。

(松本洋和さん)
「(3年前の)年末からなんか変だなというのはあった。元旦、朝起きたら動けないというのでびっくりした。どうなるのかなと不安しかなかった」

松本さんが診断されたのは難病に指定されている「ギラン・バレー症候群」。
年間10万人に1人から2人が発症するとされ、急に手や足に力が入らなくなる病気です。

(松本洋和さん)
「基本的に首から下の筋肉が全部麻痺する。1番症状が進行した状態で肩と太ももの付け根から下が完全に麻痺していた」

当時、松本さんは医師から走ることはおろか、社会復帰まで1年はかかると診断されました。

(松本洋和さん)
「ランナーに戻れるかなと聞いたときに先生からは『元通りには無理です』と」