JR東日本「みどりの窓口」削減方針凍結から…この年末年始は臨時増設

利用者
「年齢的なものもあって、やっぱり苦手なのもある、機械が。人と話をして決めたい」
利用者
「学割のやり方が分からなかったので並んだ」
藤森キャスター:
なんとなく「みどりの窓口は慣れているし確実だ」という安心感があるのでしょうね。

JR東日本は、2021年にみどりの窓口を440駅から半分以下の209駅に削減する方針を決めていました。しかし、繁忙期などに混雑が目立つようになったため、2024年5月に削減の方針を凍結することにしました。JR東日本は、この年末年始に50駅でみどりの窓口を“臨時増設”するそうです。
スーツさん:
私はとてもいいことだと思います。今どき「インターネット予約の方がわかりやすい、むしろ駅で切符を買う方が難しい」という方も結構いるようです。ネットに移行した方がコスト削減でき、運賃や料金も安くなるのでその方がいい、とも考えられます。
しかし「(みどりの窓口が)混みすぎるようであれば(設置数を)戻そう」ということです。JR東日本は結構巨大な企業だと思うので、「50駅も臨時に増設できるんだな」とびっくりしました。
小川彩佳キャスター:
チケットレスは本当に便利で、私もよくネットで購入しています。しかし「システムが使いにくいな」と感じることもあります。実際にネットでチケットを購入してICカードと紐付けして乗るとエラーになってしまって、結局みどりの窓口で対応してもらうこともありました。車掌さんから「まだシステムトラブルが多くある」と言われたのですが、今実際にこういうことは多いのでしょうか。

スーツさん:
多いのではないかなと感じています。そもそも日本の鉄道は、おそらく明治時代頃から現在まで、古くからの切符の制度を引き継いできました。それをいよいよ実態に合わせてインターネット予約に移行し、これまでの制度を刷新する状況に来ているので、まだ使いづらい面があるのではないかと思います。
その古い制度からの移行として、乗り継ぎや往復の割引制度を変え、ネット方面を充実させています。JRの意向を見守りたいと思っています。
トラウデン直美さん:
JRは東日本・東海・西日本と全国にいろいろとありますが、そのシステムには連携があるのでしょうか。

スーツさん:
元々1987年の国鉄の分割民営化は、「分割した方が、その地域の方にサービスしやすくなる」という地域密着の思想から行ってきたはずです。しかし、JRも分割によるデメリットはよく理解していると思うので、今おそらくこの番組を観ながら一生懸命どうしようかなと考えているのではないかと思います。
藤森キャスター:
今回が、大きく変える一つのきっかけになりうるのではないかということですね。
スーツさん:
今回の、紙の切符による制度の刷新は大きな変化の中の一つであるというのが私の見方です。
小川キャスター:
過渡期の中での動きということです。
スーツさん:
まだまだ変わっていくと思います。
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<プロフィール>
スーツさん
旅行系YouTuber 年に250日旅行
鉄道や全国の名所などを紹介
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満受賞」
慶応大学法学部卒