4年に1度行われる国際学力調査の結果が公表されました。日本の子どもたちの学力は、世界と比べてどうだったのでしょうか。
「算数・数学は得意」の回答 前回より下がる

小学5年生
「先生、無限に続く。この式が」
東京都北区の「渡辺塾」では、小学生が割り算を必死に解いていました。
小学5年生
「割り算とかけ算が好き」
一方、他の児童・生徒からは…
小学6年生
「算数はちょっと苦手。計算が難しいのがはじまって、よくわからないところが多いから」
中学2年生
「理科と数学が苦手。簡単な問題をスラスラ解くのは好きだけど、応用問題とか文章問題になってくると、どうしてこうなるんだって」
Q.苦手な教科は?
小学6年生
「算数。算数の日は最悪だなって思っちゃいます」

算数・数学が得意、と考える子どもが減っていることが、国際的な調査で浮かび上がりました。
4年に1度行われる理数科目の国際学力調査「TIMSS」。
58か国・地域の小学4年生、44か国・地域の中学2年生が参加して、2023年に実施された最新の調査結果が公表されました。

平均点で見ると、日本は小学4年は算数が5位で理科は6位、中学2年は数学が4位で理科は3位でした。
小学4年の理科が前回の4位から6位に下がりましたが、他の順位は変わらず、文科省は「高い水準を維持した」としています。

一方、今回の調査で算数・数学が「得意だ」と答えた割合が、小学4年は前回より9ポイント、中学2年は1ポイント下がり、いずれも国際平均を下回る結果となりました。
「渡辺塾」の講師は…

渡辺塾 渡辺浩 塾長
「最初の入塾の問い合わせの段階で、算数が苦手、理科が苦手という問い合わせが多い。今は効率よく時間をかけずに無駄な時間を省いてみたいな勉強の仕方をする子が多い」