「理由と理屈をちゃんと教える」 全教科・学年1位はシンガポール

今回の調査で、シンガポールは、すべての教科・学年で1位でした。その理由について専門家は、「理屈を教える教育」の影響を指摘します。

昭和女子大学 シム チュン・キャット 教授
「(日本は)なんでこの式を使うのか、その応用の背後の要因がよくわからない人が多い。

シンガポールの教科書を見ればわかるが、実生活にちなんだ例がいっぱいある。だから算数って楽しいね、この場面で使えばいいよねという有用性。理由と理屈をちゃんと教えるシンガポールと、ただやればいいよという日本のギャップがあると思う」

日本の課題については…

昭和女子大学 シム チュン・キャット 教授
「共通テストが来月あるが、いまだに選択問題があるのが一つの課題だと思う。正解のない社会で4択問題を設けて、1つの正解だけを選ばせることに非常に抵抗感がある、シンガポールは。基本的に中1からは論述。採点には時間がかかるが、それだけやる価値はある」

調査結果を受けて文科省の担当者は、「子どもたち自身が主体となって課題を見つけ、解決できるよう促していく"探求型"の指導方法を探り、 苦手意識を無くしていきたい」としています。