きょうの訓練のポイントは、県内の公立保育園では、初めて導入されたという「110番非常通報装置」を使うこと。

全国的には保育園などへの設置が進められていますが、県内では設置件数が少ない現状があるようです。

あさひ保育園 佐竹伸一 園長「こと細かに状況説明もなかなかできませんので、ボタン1つでカバーできるのはいいシステムだと」

限られた人数で、子どもたちの身の安全をどうやって守っていくか。

きょうは、園長がボタンを押し通報すると、職員たちがカーテンを閉めた奥の部屋まで子どもたちを避難させました。

そして通報からおよそ10分。

駆け付けた警察官によって不審者は確保され、子どもたちも、ほっと一安心です。

寒河江警察署 渋谷貴 署長「(不審者を)園内に入れない。それだけをやっておいてほしい。対応の連動をもっとあげていただければと思います」

参加した人たちは、ボタンひとつで通報できるシステムを使い、もしもの時への備えの大切さを感じているようでした。