宮城県南三陸町の神社では正月の神棚飾り「きりこ」作りが最盛期を迎えています。

南三陸町志津川にある「上山八幡宮」では、宮司たちが和紙を型紙に合わせて鏡餅や、お神酒などの形に切り抜いていきました。

三陸沿岸に広く伝わる「きりこ」は不漁不作の年であっても神様に供え物をという人々の想いが込められています。

江戸時代に広まったとされていて、正月前に古いものを下して新しいきりこを飾ります。4日は、鯛や扇が網にかかった様子を表した大漁祈願の縁起物、「鯛飾り」も作られました。

上山八幡宮 工藤庄悦宮司:
「今は1年を通して日本いろいろなところで、そういったこと(災害)が起こりますので、来年は本当に震災のないような穏やかな1年になって欲しい」

南三陸町の上山八幡宮では12月15日から町内各所で「きりこ」が頒布されます。