あの頃の「川」に― 関係者の切実な思い

再び、サケが多く遡上する川へ戻ってほしい。関係者の思いは切実です。
奥入瀬川鮭鱒増殖漁業協同組合 戸来敏幸 組合長
「周りや北海道の話を聞くと、(サケは)今年もあまり来ないかな。だけど、そう言っているとやる気がなくなるから、(最盛期の)11月末に期待してなんとか来るだろうという思いで頑張っています」

サケの漁獲量の回復には数年単位で取り組むことが必要で、その道のりは厳しく、まだ先行きは見通せないのが現実です。

県内のサケの不漁は奥入瀬川だけではありません。県内のサケの漁獲、昨年度は河川で獲った採卵用は3615匹で前年比78.1ポイント減少しました。この採卵した稚魚が戻って獲れる沿岸での漁獲数も5万9042匹で前年比68.7ポイント減少です。

この傾向は全国も同様で、高値傾向になっているということです。