金沢市近郊の高校でも生徒数減少の悩み 全国募集校で浮上目指す
鶴来高校も2025年4月の新入学生を獲得するため2024年度から「普通科スポーツ科学コース」で全国募集することにしました。
全国募集をするためには、寮の完備のほか定員割れしていることが条件になります。金沢市に隣接し、決して過疎地とはいえない地域に立地する鶴来高校も2024年度、普通科の普通コースとスポーツ科学コースを合わせて1学年の定員160人に対し入学者は99人。
定員割れの鶴来高校は学校の生き残りをかけて全国から生徒を募集することにしました。
鶴来高校・矢部篤雄校長「昨年度80周年を迎えまして、90周年への第一歩。本校の魅力を発信する意味でまずは運動部3つの活動を活発にできないかということで」
鶴来高校では強豪として知られるラグビー部、スキー部、柔道部の3つの運動部員を対象に生徒を全国募集することにしました。

鶴来高校柔道部2年・石川銀十さん「いろんな勝ちたいと思っている人が来るので、そこが刺激となり自分達もそれに押されて勝ちたいという気持ちが高まって練習のレベルが上がっていくと思います」
鶴来高校・矢部篤雄校長「学校なので人なんですよね。生徒も先生も刺激を受け合ってというところがすごく大事で期待しているのは競技でもなんでも意識の高い生徒が来ることによって、周りがいいふうに引っ張ってもらえるというところを期待しています」
私立の高校では全国から生徒を募集するというのは一般的ですが、公立高校でも特色ある活動をさらに活性化させるため全国から生徒を集めるようになってきました。
そうはいっても、入学してくる生徒が劇的に増えるわけではなく、4月に県外からの入学生を受け入れたのは4校で合わせて10人です。
各中学校からの推薦のもと、全国から来る意識の高い生徒に地元の生徒も刺激を受け、活力ある学校にしたいというのがこの制度ですが、今後、さらに生徒数の減少が予想され各学校は、選んでもらえる魅力ある学校づくりのため、より一層の努力が求められてます。