「高い関税」が戦争の一因に…

こうした自国ファーストの考え方が行き過ぎたのが、戦前のブロック経済です。1929年の世界恐慌による経済危機を受け、アメリカ、イギリス、フランスなどは植民地や同じ通貨を使う友好国などで「ブロック」をつくり、高い関税をかけてブロック外からの輸入品を排除しました。日本やドイツもブロックを作って対立が激化し、第二次大戦の一因となったとされます。