成人が1日に必要な野菜は350グラムと言われていますが、皆さん、野菜ちゃんと食べていますか?先日、厚労省が発表した調査によると、摂取量は男女ともに過去最低になったことがわかりました。
意外と知らない野菜の新常識 子供の嫌いな野菜1位は…
上村彩子キャスター:
成人の野菜摂取の目標は350gで、目安は両手一杯分。意識しないと、なかなかこの量に到達しないと思うのですが、みなさんどうでしょうか?
ホラン千秋キャスター:
洗ったり調理したりということを考えると、ちょっと忙しい時は「もういいか」というようなときもありますよね。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
若い頃はあまり(野菜が)好きではなかったんですが、年をとると野菜が食べたくなります。
井上貴博キャスター:
私は(料理が)作れないので外で食べるんですが、外食だとグラム数を結構意識します。ですが、350gはなかなかハードルが高いなと思います。
上村キャスター:
私は(野菜が)好きなので意識的に食べています。お弁当で少し野菜が足りないかなというときは、コンビニなどに行ってプラスで野菜を買うくらい、結構意識はしています。
では、野菜の新常識について見ていきます。
まず、「子どもの好き・嫌い 野菜ランキング(カゴメ野菜定点調査2024年より)」に変化がありました。

【子どもが好きな野菜ランキング】
1位 トマト
2位 サツマイモ
3位 ブロッコリー
【子どもが嫌いな野菜ランキング】
1位 ナス
2位 ピーマン
3位 ネギ
今までは「ピーマン」が1位でしたが、それを抜いて「ナス」が1位になりました。なぜなのでしょうか?

カゴメ広報担当者によると「もしかすると、“子どもはピーマン嫌い”というイメージから逆に積極的に食べさせる家庭が増えて、以前より食べ慣れていた可能性もあるのではないか」ということでした。
嫌いな野菜を食べさせようと、子どもの好物と合わせたり、細かくしてカレーなどに入れたり、家庭でもそれぞれ工夫されているようです。
田中ウルヴェ京さん:
息子が小さいときにナスが嫌いで、「なんで?」と聞いたら「食感がぬるっとしていて気持ち悪い」と。なので細かくしたり、わからないようにしてスープ状にしたりしていました。
井上キャスター:
私は「セロリ」がダントツで嫌いでしたが、ランキングに入っていないんですね。
上村キャスター:
大人のランキングには入っていました。お子さんがまだ食べ慣れていないというのもあるかもしれません。
そして、野菜を積極的に摂ろうとすると緑黄色野菜をイメージする方も多いと思いますが、この8つの野菜の中で緑黄色野菜はどれでしょう?

キュウリ、キャベツ、ナス、タマネギ、ミズナ、トウモロコシ、レンコン、グリンピース
実は「ミズナ」が緑黄色野菜なんです。

厚生労働省の基準によりますと、緑黄色野菜とはβ-カロテンが600μg以上の野菜(100g当たり)となっているので、色の濃い野菜はもちろんですが、それだけとは限らないんです。
ミズナのように、水分量が多くてもβ-カロテンが基準の倍以上の1300μgある野菜もあります。ミズナはカルシウムやビタミンCなどがほうれん草や小松菜よりも実は多いんです。