低価格・大容量が売りの会員制大型スーパー「コストコ」。その誘致を進めていると9月に公表したのが岡山県赤磐市です。しかし、計画を巡っては市長が議会の同意を得ずに事業を進めているとして一部の議員が説明を求める一幕もあり、土地利用について別の議論も浮上しました。市民の関心も高い誘致計画はどう進んで行くのでしょうか。

赤磐市の新拠点構想の目玉にコストコ誘致を

赤磐市が街の活性化などを目指し取り組む新拠点構想。ホテルや工場などの誘致が進められていますが、中でも注目を集めているのが、会員制の大型スーパー「コストコ」の誘致です。

(赤磐市民)
「もしできるんだったら楽しみです。大きな買い物は岡山市まで行かないといけないのでそれはありがたいです」
「今まで神戸とかまで行ってたので近くなるのは嬉しいですけど、やっぱり車がすごく混んだりすると周りが大変かなと思いますが、近くなるのは嬉しいです」

低価格・大容量が売りのコストコは幅広い世代から支持されていて、全国に36店舗を展開。先週オープンした福岡県小郡市の店舗は早朝から500人以上が殺到し、開店時間が3時間半も前倒しになるほどの人気ぶりです。そんなコストコが岡山にも?と、現実味を帯びたのは今年9月のことでした。

(友實武則市長)
「私がトップセールスを行っている企業は“コストコホールセールジャパン株式会社”」

河本・岩田地区周辺の約28ヘクタールに整備が進む新拠点。バスターミナルなどが設置される「公共ゾーン」、高齢者施設などが入る「生活利便ゾーン」や、「産業振興ゾーン」。そしてコストコは、「賑わい交流ゾーン」への誘致を目指すとしています。しかし、この計画を巡っては…

(金谷文則委員長)
「委員会の方には何もない。これはどうして報告をされないのですか。無いとなればこのことについて協議のしようがないんです。これから先のことについて」

市議会の同意を得ずに企業誘致が進められていると、一部の議員が市長に説明を求める一幕もありました。これに対し友實市長は…

(友實武則市長)
「事実の部分を基本に公表することを(企業側に)承諾いただいた」

企業側の同意があってから公表することを原則としていたが、市民からの期待や不安の声を受け公表に至ったとしました。また、土地の利用について別の議論も…。