【愛媛県大会】松山聖陵が伝統校を圧倒「全国での目標はベスト8」

 愛媛大会決勝は、6連覇を狙う松山聖陵と47回目の全国大会出場を目指す伝統校・新田が激突。5年連続の顔合わせとなりました。

 試合開始から、王者・松山聖陵が新田を圧倒します。開始1分、敵陣ゴール前5mのラインアウトからのモールを一気に押し込み先制トライを奪うと、FW陣の圧力で新田を粉砕。5分、10分とモールからトライを重ねて、19対0とリードをひろげます。その後もブレイクダウンの攻防を制して主導権を握った松山聖陵、力強い縦突破から次々とトライを積み重ねていきます。前半終了間際にはBK陣の展開力も披露して、FB田畑匠道選手がトライ。前半だけで8つのトライを重ねて、50対0と大量リードを奪いました。

 一方、1・2年生が主体の新田は、後半に入るとひたむきなプレーで反撃を試みます。後半4分、縦への連続攻撃で松山聖陵陣内深くまで攻め込むと、ペナルティーからの早い仕掛けに反応したPR山本麻人選手が、パワフルな突進で左中間にトライ。ゴールも決めて7点を返します。

 しかし、新田の反撃もここまででした。その後は、松山聖陵の大型FW陣がしっかりと前に出て、新田に付け入るスキを与えません。後半にも5つのトライを積み重ねて83対7で完勝し、6年連続9回目の花園への出場を決めました。試合後に「全国での目標はベスト8。これから全国大会までの1か月間、1日1日を大事にやっていきたい」と語った松山聖陵の芳野修主将。確かな手ごたえとともに、花園に乗り込みます。