試験湛水が行われている大分県竹田市の玉来ダムが、台風14号による大雨で満水となり、20日から放流が始まりました。

治水を目的に、大分県竹田市で建設が進められている「玉来ダム」は、工事が最終段階を迎え、9月12日から水を貯めて安全性を確認する試験湛水が行われています。40日間で最高水位まで貯める予定でしたが、台風14号による大雨で1か月早く満水になりました。これを受けて20日、ダム上部に6門ある非常用洪水吐からの放流が始まりました。玉来ダムは80年に1度の確率の雨で満水になるよう設計されています。

(県玉来ダム建設事務所・渋谷良貴さん)「玉来ダムを運用することによって竹田市民、下流域の皆さんが安心して生活を送ることができる」

県は玉来ダムの安全性に問題がなければ今年度中に完成させ、来年の出水期には本格運用させたい考えです。