今から50年前。水産高校の漁業科を卒業した鮫島さんは、漁船や研究船の船長としてスペインやカナダなど世界各国をまわってきました。

(鮫島耕児さん)「船員しか見られない景色。夕日が沈むのを見て疲れが取れる」

しかし、海の道を選んだのは、自らの夢ではなく、家族を支えるためでした。

(鮫島耕児さん)「母子家庭できょうだいが4人いた。父は小学校1年生のときに亡くなり、母は苦労していた。すぐに就職をして家庭を助けなければならなかった」

家族のために働き、47年。新たな環境で学ぶ喜びをかみしめます。

(鮫島耕児さん)「(今は)自分が入りたい高校に入れたし、その中で自分がしたい勉強が出来ている。いろいろなことが待っているから、わくわくで楽しみ」