公共交通の存続を図るため、宮崎県西都市に登場した車両。
この車両は自動運転で走行するEVバスで、西都市で12月から実証実験が始まります。

市役所前に登場したこちらの車両。西都市内で試験運行が始まる自動運転のEVバスです。

25日は出発式があり、さっそく、地元の園児たちが6人乗りのバスに試乗しました。

(三浦功将記者)
「実験に使用しているEVバスは、オペレーターはいるんですけれども、その前にはハンドルも、そしてブレーキペダル、アクセルもありません」

自動運転では、通常、ドライバーが行っている認知や判断、それに操作のすべてをシステムが行います。

(車両オペレーター)
「私は(運転に)介入していません。自動でウィンカーが点いて、自動で停留所に停まります」

今回、西都市が活用する自動運転のEVバスは、横浜市に本社を置く半導体関連企業からリースされたもの。

基本的に走行は自動運転となっていますが、車両につけられたモニターを通してNTTの社員が走行状況を監視しています。

そして、緊急時にはバスに乗車しているオペレーターがマニュアル操作に切り替えることができます。

(試乗した人)
「(自動運転に)驚いています」
「静かでいいなと思う」

自動運転のEVバスの実証実験は、西都市で12月2日から24日まで行われ、一日6便、運行します。

(西都市総合政策課 浜砂宏基さん)
「最先端技術の乗り物が走る街というところで、今後皆さんに認識してもらえるような取り組みにしていきたいと思っている」

市は早ければ2027年度に本格運用させたいとしています。