▼大阪大会第2地区「東海大大阪仰星」VS「大産大附属」 第3地区「常翔学園」VS「近大附属」

 大阪大会第2地区、第3地区決勝は、東海大大阪仰星、常翔学園がそれぞれ持ち味を発揮して逆転勝ち。東海大大阪仰星は6大会連続24回目、常翔学園は2大会ぶり42回目の全国高校ラグビー大会出場を決めました。

 大産大附属と対戦した東海大大阪仰星は、序盤から大苦戦。前半終了間際まで8対3とリードを許す苦しい展開となります。それでも前半27分、大産大附属がPGを狙わずにトライを取りに来たゴール前でのピンチをしのぐと、前半のロスタイムに突入したラスト1プレイで逆転。後半は仰星らしいテンポの早いパス回しで大産大附属を圧倒。34対13で勝利して第2地区の優勝を飾りました。

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 第3地区で登場した常翔学園も、近大附属の勢いの前にいきなり先制トライを奪われるまさかの展開。それでも13分、一人一人が持ち味である縦への強さを見せて、キャプテンの井本章介選手のトライで反撃を開始すると、前半のうちに4つのトライを奪って逆転。後半にも5つのトライを加えて近大附属を突き放しました。去年、大阪大会の決勝で敗れた雪辱を果たした常翔学園。個々の選手が走力、スキルレベルの高さを見せ、55対19と圧勝し、全国大会進出です。

 「大阪大会は、まずは勝ち抜くことが重要。課題も多いがここからさらに鍛え上げていきたい」と語った東海大大阪仰星・湯浅大智監督。「大阪大会を勝ち抜くことができて、まずはほっとしている。(全国)大会まで1か月、もう一度、チームの原点である縦への強さ、激しさにこだわって強化していきたい」と話した常翔学園の白木繁之監督。花園での戦い方を知っている両チームのこの後の進化に期待です。