大型の台風14号は、19日午後4時には島根県出雲市の西北西約30キロの海上にあって、1時間におよそ35キロの速さで北東へ進んでいます。

中心付近の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで中心の北側330キロ以内と南側185キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。


台風14号が富山県に最も近づくのはいまのところ、20日未明とみられています。19日夜は風速25メートル以上の暴風域に入ります。

風速25メートルというのは、何かにつかまらないと立っていられない、運転中はハンドルが取られる、また、看板や木の枝が飛ぶ、などの風です。

すでに暗くなり始めた外は、飛んでくるものや倒れてくるものなどで非常に危険です。これから台風が過ぎ去るまで、外には出ないでください。


次に警戒してほしい点と時間です。
まず、雨は注意報レベルですが、雨雲の発達ぐあいによっては、予想を上回ることもあります。また、富山県内で降らなくても、飛騨地方で大雨となると、神通川などが時間差で増水、氾濫する場合があります。



あらためて今回の台風で特に注意したいのが風です。19日深夜から20日朝にかけては、立っていられないような暴風となります。

また、台風が近づく真夜中までは南風となりますが、台風の中心が通過した後は北風に変わります。風の吹きつける方向がガラッと変わります。

19日夜は家の周りの四方八方から風が吹きつけると思ってください。また、南風が吹いている間は、フェーン現象により気温が高く北風に変わると気温は急に下がるので、エアコンの調節など難しいかもしれません。

また、海上では波が高く、特に北風に変わる20日朝からは、うねりを伴う5メートルの予想で台風が過ぎた後も高波は残ります。海上、海岸付近では、天気が回復したあとも警戒を続けてください。

富山県内はまもなく暴風域に入ります。19日夜は家の中で窓ガラスが割れた場合に備え、カーテンや雨戸を閉めて、外には出ないでください。